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1995年6月2日から6月5日
 ┃ データ ┃ アルバム ┃
┃ 2日 ┃ 
3日 ┃ 4日 ┃ 5日 ┃


6月2日 第3の島・ナクソス島

ちがうって!!

 8時起床。9時半朝食。今日もしっかり頂きました。本当にここのヨーグルトはおいしい☆彡。10時ナクソス島のホテルへボートの時間を連絡するため、電話をかけに行く。連れがかけている間、わたしはよろず屋さんに水を買いに行く。

 「カリメーラ」と挨拶して店に入る。こないだの松葉杖のおじいさんがいた。おじいさんに「ヨーグルトもあるよ、チーズもあるよ。」と勧められたが、「ネローネロー」と言って、水だけ買った。おじいさんはお釣りもきっちり間違わずに渡してくれた。じいちゃんやるなー。

 そしたら、おもむろにわたしの手を取りナデナデしながら、「お前はフィリピーナかい。」って言いだした。「ジャパニーズだ。」と言っても、じいちゃんはギリシャ語しかわからないみたいで、とんと通じない。「そうかいそうかい。お前はフィリピーナなんだね。」と一人で納得して、まだわたしの手をなでなでしている。「ち・が・うというのにー!!」といっても、こっちはギリシャ語はできないし、向こうは英語は分からないときているので、どうしようもない。

 こんなやりとりしている最中に、電話をかけ終わった連れが店に入ってきた。じいちゃんすかさず、「オーお前もフィリピーナだね。」ときたもんだ。連れも「ジャパニーズだ。」と対抗したけど、やっぱり通じず。結局、じいちゃんにとっては、わたしたちはフィリピーナのまま店を後にした。この後ギリシャ語で日本はどう言うのか、調べたことは言うまでもない。ちなみに「イヤポニア」という。「ニ」にアクセント。


ナクソス島に上陸す

 11時15分チェックアウトしてポートまで送ってもらう。11時50分にポートに着いたが、待てど暮らせど船が来ない。来るには来たけど違う船で「お前たちの乗るのは次だ。」と係の人に言われる始末。延々一時間待って、やっと1時に私たちの船「アガビトスエキスプレス」が来た。やれやれと乗り込んでデッキに上がったらもう走り出してる。遅れて焦っているとはいえ、早過ぎでは…。

 パロスとナクソスはお隣同士の島だが、港がお互いのまるっきり反対側にあるので、ぐるっと一回りする。パロスを出てから50分ほどでナクソスに着いた。ナクソス島はキクラデス諸島最大の島だ。そして、ギリシャ神話の舞台にもなっている。

 まずここはお酒の神様ディオニソスの生まれ故郷といわれている。そして、この島にアテネの英雄テセウスが立ち寄った。クレタ島でクノッソス宮殿の迷宮に住む怪物ミノタウロスを倒した帰り道だったのだ。その時なぜかテセウスは、彼を助けて一緒に駆け落ちしてきた、クレタの王女のアリアドネを置き去りにしてしまった。大体ギリシャ神話の話の展開は強引なので、なんで置き去りにしたのかはよくわからない。嘆き悲しむアリアドネは、その後、彼女を憐れに思ったディオニソスの妻になったという。

 さて、ナクソスに着くまで船内アナウンスが入るたびに、二人で耳を澄まして聞いてみたが、かろうじて島の名前が聞きとれる程度。船内アナウンスはまず最初にギリシャ語で「パラカロー」と始まり、べらべらギリシャ語が入って、最後に「エフハリストー」で締めくくられる。次に英語のアナウンス入るのだが、スピーカーの声が割れている上に、アナウンスのおじさんの英語がギリシャ語訛だったりするのでやっぱりアテンションプリーズ、と島の名前とサンキューしかわからない。

 大体ギリシャ人の「サンキュー」は大概訛っている。エフハリストーが尻上がりなのと同じように、「サンキュー 」と尻上がりに発音するのだ。それともう一つ違和感があったのは、ギリシャ語のイエスである「ネー(Ναι)」ギリシャ人がよく「ネーネー」と言っているのを聞くと、「ねーねー」と日本語で呼びかけられているようだった。


ホテルグロッタ

 ポートに着いたら、ちゃんとホテル「グロッタ」のお迎えバスが待っていた。私たちの他に2組のカップルを乗せて出発。ホテルはポートの近くで歩ける距離だが、急な坂をあがった崖の上に立っているので、大きな荷物を背負って歩くのはちょっと無理。程なくホテルに到着。

 グロッタはこじんまりしたホテルだ。着いたら「キトロン」というナクソスの超甘のリキュールを出してくれた。おいしかったけど、わたしにはちょっときつかった。1組ずつ部屋に案内してくれて、私たちは57号室。ベッドだけで、部屋がいっぱいになっちゃってるくらい、すんごく小さい部屋だ。ミコノス、パロスとホテルが大当たりだっただけに、窮屈感は否めないけど、なかなか感じのいい部屋ではある。

 お昼を食べ損なったが、おなかがはちきれんばかりにナージェスの朝食を食べていたので、あんまりお腹も空いていない。とりあえず果物でも食べることにして、近くのスーパーに買出しに行く。

 3時。スーパーから帰って、おりんごタイム!ところがわたしはなんだかしんどくなってきた。おやつのリンゴを食べた後、ベッドとお友達状態。一方、連れは至って元気なので、晩御飯の偵察も兼ねて、お散歩に行ってもらう。いってらっしゃい。


今日のディナーは?

 6時、連れが帰ってきた。わたしも少し元気になってきたので、いろいろ町の様子を教えてもらい、本や地図を広げて明日の計画を練る。7時半そろそろ晩御飯に出掛けよう。さっき連れが偵察がてら、ネスカフェを飲んできたタベルナに入った。

 今日のディナーはタラモサラダ、ツァチキのハーフ、レタスサラダ、 ムサカ、ウゾ、ネロー。ムサカはおいしかったけど他はもうひとつだった。タベルも、今まで当たり続きだっただけに、このハズレ感は大きい。(-_-;)

 食べ終わり、「明日はおいしいものを食べるぞぉーー」と、明日のタベルナを偵察しながらポートをぶらぶらする。タベルナやお店がずらーとポート沿いに並んでいる。タベルナでは水平線に沈むサンセットや湾内のライトアップした船を見ながら食べれるし、土産物屋やスーパーも並びにあるので便利だ。

 ぷらぷらしながら思ったが、ナクソスって観光ズレしてる感じがする。観光客の中にはドレスアップした人がいたりして、ファッションもハイセンスで都会っぽい島だ。ミコノスやパロスとはまた違っている。それぞれの島毎にいろんな特徴があって面白い。

 9時半部屋に戻っておやつを食べる。なんてったって、おやつは別腹ー!とにかく食べて元気つけなきゃ。明日はがんばるでぇー。



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