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1995年6月26日から7月7日

 ┃ データ ┃ アルバム ┃

┃ 26日 ┃ 27日 ┃ 28日 ┃ 29日 ┃ 30日 ┃ 
 ┃ 7月1日 ┃ 2日 ┃ 3日 ┃ 4日 ┃ 5日 ┃ 6日 ┃


6月26日 いざ!プラットレスへ!

行動開始

7時起床。8時朝食。昨日のディナーに引き続き、朝っぱらからちょうちん髭おじさんが見事に髭をちょうちんにセットして現れたので、またまたツボにはまる。朝からどうもすいません。8時40分部屋に引き上げ、出発の用意して、チェックアウトする。でっかい荷物を背負ってあちこち歩き回ると、すぐにわたしはバテてしまうので荷物を預かってもらうことにした。身軽にGO!

 9時ホテルを出て、両替のため一路銀行へ。昨日偵察していたはずなのに、見事通りすぎてしまった。とって返して無事両替を済ます。さぁてこれで準備完了!颯爽とバスに乗り込む。日本領事館を訪ねるために、コンチネンタルホテル前のバス停で降りた。全く未知の土地なので、念のため領事館に顔を出しておき、ついでに観光情報もできれば教えてもらおうという魂胆。

 コンチネンタルホテルのフロントで連れが聞いてくれたが、もう少し離れたところのビルだと教えてもらった。言われたところにイタリア領事館はあったが、日本領事館はない。念のためビルの上に上がって捜してみたが、やっぱりなかった。航空会社があったので聞いてみたが、日本人はいないということだった。がっくし。

インフォメーションに行こう!

 さぁ、お次は大本命のインフォメーションに行こう!その途中、きのうのイエロー***の前を通ると、チビおじさんが私たちに気付いて、手を振ってくれた。日本領事館探しに思わぬ時間をとられたが、とうとうインフォメーションに到達する。さぁ、ここで一気に挽回だ。

 1ヶ月間の島巡りですっかり疲れていたので、トロードス地方という山間部にこもって、少しのんびりしようと計画していたので、まずはいろいろパンフレットやホテルガイドをもらう。そして、インフォメーションのお姉さんに「トロードスに行きたいんだけど、ホテルの料金は20ポンドくらいで。」と聞いてみた。

 するとお姉さんはホテルリストをぱらぱらめくって、プラットレス村の「カリセア」というホテルを選んでくれた。このホテル、実は昨日目星をつけていたところだったので申し分なし!そして、お姉さんは、すぐさまルルルルルと予約の電話をかけ、「ちょっとまけてあげてよぉー」と交渉までしてくれた。なんて親切なインフォメーションの人なの。(^o^)丿あー助かったぁー!

 と、ここまではよかったのだが、プラットレスまではタクシーでしか行けない上に、そのタクシーの時間が11時半だというのだ。なにー。今10時だぞぉー。荷物ホテルにおいてきたのにぃーー!!(>_<)お姉さんに「ハリーハリー」と言われ、あわててバスに飛び乗り、ホテルへ急ぐ。身軽に行動しようとしたのが、こんなところで裏目に!あせるーーーーーーーーっっっ!!

いそげぇーーー!

 ホテルに戻ると10時半。あわてふためいて荷物を受け取り、バス停にとって返す。いつもはすぐ来るバスも、こういう時に限ってすぐには来てくれない。イライラして待っていたら、やっとバスが来た。ドカドカッと乗り込むと、何とこのバス、さっき乗ったバスが折り返してきたみたいで、同じ運転手さんだった。運転手さんも「おーさっき降りたのにお前達また乗るのか。」と驚いていた。

 やっとインフォメーション前のバス停まで辿り着いたのが、11時。タイムリミットまで後30分。ここからはわたしの出番だ。未知の土地では特に鋭く働くわたしの動物的勘をもってして、タクシー乗り場へ向かう。地図を見ながら、あっちだ、こっちだと、どしどし歩くこと20分。やったー間に合ったー。もう今日はこれで体力全部使い果たしてしまった。どっかりと待合室の椅子に腰を下ろして脱力する。あーしんど。(T_T)

 さて、キプロスのタクシーは、乗り合いタクシーが主流だ。一応出発時間は決まっているのだが、満席になるまで出発しない。今日みたいに「待ってぇーー」っていう時ならいいけど、急いでいる時は絶対にイライラするはず。ちなみに今日のお客さんは、私たちと西洋人のカップルとおばさんの5人。

やっと出発

 すると、このカップルのお兄さんがタクシーのおじさん達相手に、何やらブーブー文句をたれている。体力を消耗して頭が朦朧としていたのと、貧弱な語学能力なので少し怪しいが、お兄さんは「トロードスのキャンプ場に行きたいが、バスがあるはずだ。なぜタクシーしかないんだ!バス代よりもタクシー代は高すぎる。」と言っている。

 「トロードス行きのバスはあるのだが、今日はタクシーしかない。今日行きたいのであれば、高くてもタクシーで行くしかない。」とおじさんが言っているのに、「そんなはずはない」とまだ食い下がっている。「なんて分からず屋の奴だ」と、おじさん達もうんざりって感じ。

 おじさんの一人が「あいつらがうるさいから、もうちょっと待ってくれ。」と言ってくれた。私たちはへとへとだし、別に急いでないし、タクシーでしか行けないんだからOKです。お兄さんもさぁ、たしかに貧乏バックパッカーとしては、懐具合の関係上、値段交渉は必要な時もあるけど、食い下がったってないものはないんだからさ。もうあきらめなよ。そんなおじさんお兄さんバトルの間に、くねくね山道で車に酔うといけないので、わたしは例のバリバリに効く酔い止め薬を飲んでおく。

 そんなこんなで出発することになったのは12時。あー急いで損した。さぁ乗り込めといわれ、タクシーを見てびっくりした。後部座席が2つも付いてるのだ。詰め込んだら、7人もお客さんを乗せれる。でも今日は結局5人しか集まらなかったから、助手席におばさん、前の後部座席に例のカップル、そして後ろに私たちが乗り込み出発進行!いざプラットレスへ!

出発進行!

 12時、タクシーに乗り込み出発進行!タクシーの運ちゃんは遅れを取り戻すがごとく、時速100キロでとばすとばす。ええんかこんなにスピード出して!?(*_*;)たしかに道が空いてるから、大丈夫っちゃ、大丈夫だと思うけど、ちと怖い…。

 さて、私たちの目的地プラットレスは、リマソールから離れること約35キロ、標高1128メートルの山村だ。リマソールの中心部を出ると、郊外はよくある住宅地が広がっている。なんだか住みやすそう。連れもこの辺の家でいくらぐらいかなぁと、けっこうその気になっている。

 そのうち住宅もまばらになり、メインロードはわたしが心配した通り、くねくね山道になってきた。しばらくくねくね攻撃は続いたが、やがてメインロードをはずれ、脇道に入っていく。どうやらプラットレスに着いたみたいだ。

 まず、見るからに料金の高そうなホテル「フォレストパーク」でおばさんを降ろし、次に私たちのホテル「カリセア」へ。1時ホテル到着。1時間の快適なドライブだった。そしてうるさいカップルをキャンプ場に送り届けるべく、タクシーは走り去っていった。バイバイ。 

やっと到着

 さて、カリセアのオーナーが私たちを出迎えてくれた。ここのオーナーのお父さんは、誰かに似てるなー。だれだろう?気になるなぁ。

 とにかくまず部屋を見せてもらう。22号室と25号室。やっぱりバスタブはなかったけど、どっちの部屋も広いし、屋根付の広いテラスがついている。んーとっても快適そう。ここなら長くいられそうだ。部屋はなんとなく25号室にして、滞在は1週間でお願いした。カードを書いて、コーヒーを入れてもらい休憩する。もう朝からバタバタだったから、やっと一息つけた。

 部屋に入って、どかっと腰を落ち着けようとしたが、初日それでインフォメーションに行けなくなって失敗したことを思い出した。1時50分あわててインフォメーションへ行ったが、3時半まで開いていた。セーフ!無事プラットレスの地図をもらい、一旦ホテルに戻る。

 今度はぶらぶら村を散策に出掛ける。カリセアの前の坂を上っていくと、T字路に行き当たる。右に行くと中心の広場があって、この辺りにインフォメーション、郵便局、銀行、お土産物屋、タベルナがある。T字路を左に行くと、スーパー、ホテル、タベルナなどが並んでいる。つまり、カリセアは中心の広場から坂を下った、ちょっとはずれにある。

 3時スーパーでランチを仕入れ、ホテルに戻る。遅い遅いお昼をテラスのテーブルセットで頂いた。いいわぁーとっても快適。おっと、テラスのすぐ目の前には鈴なりのチェリーがなっている。ということは、この木は桜なわけね。うわーおいしそう!でも、手の届きそうにない上の方になっている。ふふ、こいつぁはしごがいるぜぃ。たのしいランチだったが、酔い止め薬の効き目は強烈で、もう眠くて眠くて、食べてるのか食べてないんだか、わからなくなったきた。

 4時食べた後は、とにかくわたしは寝る。起き出したのは6時10分。わたしが寝ている間、連れがこれからの予定をいろいろ考えてくれていた。連れが立ててキプロス旅行プランとは!まず6月26日から7月6日まで約2週間、プラットレスでゆっくり休養。次に7月7日から11日まで5日間、首都ニコシアへ。そして12日再度リマソールに戻り、17日に船に乗るまでの5日間リマソール観光をするというもの。なかなかいい感じじゃん!後はこの予定通りにホテルを押さえることですな。

楽しいディナー

 7時半、ディナーのタベルナを探しながら近所を散歩する。坂を下っていくと小さい教会があり、その近くに一軒のタベルナを見つけた。一旦ホテルに戻って、8時頃広場の方のタベルナへ行ってみるが、どこも営業している様子がない。もう一度、さっきの坂の下のタベルナに行ってみると、観光バスが乗り付けてあって、でっかい音で気のない音楽が流れている。うるさそうだけど、今日はここで晩御飯にしましょう。

 今日はお昼が遅かったので、軽くムサカとサラダとハーフの白ワインを頼んだ。ところが、ワインはハーフで頼んだのにフルボトル並みのでっかいピッチャーで出てきて、グリークサラダを頼んだのにムサカにもサラダがついていて、大量の野菜を食べることになってしまった。今日は、朝の荷物といい、ディナーといい、裏目に出ることばかりだ。私たちがたくさん頼まなかったので、ウエイターさんが「何かいるか」と何回も聞きに来てくれた。  

 さて、しばらく気のないバンド演奏だったが、途中で上手なマンドリンの演奏になった。「おーいい感じになってきたなぁー。」と思ったら、いきなり三人の男性ダンサーによるフォークダンスが始まった。おーびっくり。私は右端のアダムスファミリーのパパに似たおじさんの踊りが好きだ。踊りが終わると今度は芸が始まった。

 まずは髭面のおじさんが、グラスを乗せられるように改造した大きなふるいに、グラスを乗せてグルグル振り回すという芸だ。次はアダムスパパがお尻に新聞紙をくっつけて、何人かのお客さんに参加してもらい、お尻の新聞紙にマッチで火をつけてもらおうというもの。みんなが真剣になってアダムスパパを追いまわすが、アダムスパパが華麗にかわすためになかなか火がつけられない。でも、いい頃合いでアダムスパパも手加減して、とうとうお尻に火がついた。くるくる回って火を消し、お尻は焦げてませんよという芸だった。

 最後は大技、頭の上にグラスを何個も縦に乗せていくという芸である。お客さんが一人ずつ出てきて、それぞれ一個ずつグラスをのせていくのだが、最後には20個ぐらいになっていた。もうそのくらいになると、乗せるお客さんも椅子に乗らなくっちゃいけない。でもそれを女の人ばっかりにやらせて、「きゃーこわーい」という女の人を「大丈夫だよ」と支える係はアダムスパパ。おーいパパ!鼻の下が延びきってるで!

 お客さんのノリもよく、芸の間にかかっている音楽で踊りだしちゃう人もいて面白かった。大盛況でアダムスパパたちの出番は終了。もとの下手くそなバイオリンの演奏に戻ってしまった。さぁて、ずいぶんいろいろ見せてもらったから、そろそろ帰りましょうか。もう10時半になっていた。面白かったね。

すごぉーい夜空

 たあーんと白ワインを戴いたお陰で、2人ともケロケロ酔っぱらい君になった帰り道、ふと空を見上げると、なんとなんと満天の星空。星星星星星星星星。もうすごいすごいすごすぎる。(>_<)文字通り空には星だらけ!こんなに星ってあるんやぁ!北極星すらどこかもわからん!何座がどこにあるんだか、全然わからん!!

 すると、つつーと天空をよぎる一点の光が。「あれ人工衛星だよ。」と連れが教えてくれた。すごいすごいすごい!生まれて初めて人工衛星を見た!あれよあれよと、なんかすごい速さで移動してる。軽く飛行機の2倍位の速さはあるで!はやっ(>_<)なんか今日はすごいすごいづくしだ。

 ホテルに戻ると、フロントで眠そうなオーナーパパが「まだ1組戻ってこないんだ。」と愚痴っていた。部屋に戻って落ち着こうとしたが、朝御飯の時間を聞いていなかったことに気付いて、連れが聞きに行ってくれた。ちょこっとパパとお話ししたそうだ。おっとそれから、「カリセア」のオーナーパパは金子信雄に似てる事に気が付いた。これからは金子パパと呼ぼう。あーそれにしても今日はものすごーくがんばったね。もう遅いからねましょう。11時半。



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