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1995年7月7日から7月11日

 ┃ データ ┃ アルバム ┃

 ┃ 7日 ┃ 8日 ┃ 9日 ┃ 10日 ┃ 11日 ┃


7月7日 やってきました首都ニコシア

超早起きする

 4時半起床。朝一番のニコシア行きのバスに乗るため思いっきり早起きした。しかし、あまりにも眠い。眠すぎる。ねぼけ眼をふりきって、4時50分、やっとのことで下に降りる。

 金子パパ、いままでいいかげんな対応だったので、少し心配していたのだが、ちゃんとご飯を出してくれていた。コーヒーも魔法瓶に入れておいてくれて、パパの愛を感じた。ありがとパパ。とはいえ、あまりに早起きをしたので、いつもの食欲はどこへやら。さすがにいつもみたいに、たくさん食べられなかった。食べ切れずに残ったチーズは、お昼用にもらっていくことにする。

 さて、あんまり長いこといすぎたのと、山の景色があまりに日本と変わらなかったせいもあり、全然プラットレスの写真をとっていなかった。金子パパとの記念写真どころか、ホテルの外観さえもとっていなかった。なんということ。山の朝の5時はまだ夜も明けていない。真っ暗だったが、いまさらながら、長々とお世話になったホテル「カリセア」をカメラに収めた。連れは、今までありがとって、簡単なお手紙をパパに残して、5時20分出発する。長い間どうもありがとう。さようならパパ。


いざニコシアへ

 広場の停留所でバスを待つ。ところが、いつまで経ってもバスが来ない!もしかしたら、行っちゃったのかも…と、いろんなことを考えてしまい、不安に陥っていたところに、5時45分やっとミニバスが来た。あーよかった。こんなにがんばって早起きしたのに、乗り遅れたりなんかしたら…、おーーこわっ(>_<)

 やってきたミニバスは、小さい会社の送迎バスみたいなやつで、なんだか、ちょっとおんぼろだ。わたしが山道で酔ってしまうといけないので、バスの真ん中あたりの席に陣取った。プラットレスで乗り込んだのは、わたしたちだけだったが、停留所に停まるたびに人が乗り込んで満員になった。そのたびに後部ドアをあけたり閉めたりしていたら、ドアの締りが悪くなり、途中からまったくしまらなくなって、開きっ放しになってしまった。

 私たちはちょうどそのドアの近くに座っていたので、ちょっと怖い。連れが危ないから、何度も閉めようとしたが、閉めても閉めても、へろへろーーーと開いてくる。しかし、こんなのおんぼろバスには、いつものことみたいで、他のみんな全然気にしていない。それじゃ、まっ、いっか。ちょっとワイルドだけど、放っとこ。
 
 というわけで、ここの人たちにはノープロブレムな状況の中で、くねくね山道をドンドン下り、やがて山を降り家も増え、だんだん町らしい景色になってきた。そしてビルが増えてきて、おーーー都会じゃんって感じになってきたところで、やっと8時半到着。やってきました首都ニコシアです。ほんと長い道程だった。おつかれさん。


ホテルはどんなとこ?

 バスが着いたのは旧市街。ビルが立ち並ぶ都会の新市街とはまったく違い、石畳の中世の町並みが残る古い町並みだ。ロードス島みたい。さて、まったくの初めての場所は、わたしの動物的勘が役に立つとき。わたしが地図を見ながら、今日のホテルへ歩き出す。地図でみると、ここから、まっすぐ行って、2筋目を右に曲がるんだね。10分もかからず、9時、今日のホテル、「ロイヤル」に到着。

 建物の入り口には、階段があるだけで、誰もいない。フロントらしい造りでもないし、よくわからないので、連れが階段を上って、2階に見に行ってくれた。わたしはすっかりダウンして、下でぐったりして待っていると、程なく連れが降りてきて、やっぱフロントは二階だったらしく、すぐに部屋に入れるとのことだ。あーーよかった。助かった。もうわたしはダウン寸前だったので、すごくうれしかった。

 体の大きい、スティーブンキングそっくりの、老けたお兄ちゃんが、部屋まで案内してくれた。私たちの部屋は一番奥のどんつきの28号室。部屋は10畳ほどの広さで、ベッドにクローゼットに、窓際には机と、ここまでは普通のホテルだの部屋だが、なんと洗面台が剥き出しに壁に付いてて、シャワー室ではなく、シャワーコーナーがあった。そうなのだ。バスルームとして、別の部屋になっていないのだ。

 シャワーコーナーは、最低限カーテンはついていて、一段高くなっていて防水加工もしてあるが、どう考えても、シャワー浴びたら、下がべちゃべちゃになる。ほんまどういうこっちゃ。その上トイレは共同。何から何までこの旅の中で、最低のホテルに当たってしまったようだ。パンフレットだけを頼りに頼んだらこの始末…。名前は立派に「ロイヤル」なのに…。とほほほ。(;_:)

 驚きの剥き出しシャワー部屋というのに、この部屋にはなんとエアコンがついていた。ほんまよーわからん。エアコンを使うと、料金はエクストラと、言われたので、とりあえず扇風機で過ごすことにした。最低のホテルに当たってしまってショックだったが、あまりに疲れていて、いまさら別のホテルを探すのも億劫なので、もうとにかくとにかく寝ることにした。


旧市街偵察

 11時頃、ぐっすりお昼寝したら、今度はおなかがすいてきた。お昼にはちょっと早いけどランチにしよう。プラットレスの御用達スーパーでたんと食料調達しておいたから、大丈夫。いつものようにパンとオレンジでお手軽ランチをいただく。今日の朝食べきれなかったチーズも食べた。んーー旅慣れてきましたな。(^_^)v

 さて、おなかもいっぱいになったから、旧市街偵察だ。11時半出発。まずはインフォメーションでしょ。場所はすぐわかった。中に入ると、もう3、4人入ったらいっぱいって感じの狭い事務所に、すでに5、6人は入ってて、そこへ私たちまで着たもんだから、ぎゅうぎゅうづめ。

 対応しているお姉さんは一人だから、なかなか私たちの順番が回ってこない。やっとのことで、体のおっきいお姉さんにラルナカに行くにはどうしたらいいかと聞いた。すると、バスより乗合タクシーのほういいよと言われた。タクシー乗り場も教えてもらったので、また場所確かめにいかなきゃね。

 それから、歩行者天国をぶらぶら。すると、急に塀が出現!なになに?それも、武装した国連軍の兵隊さんが守ってる!なんでなんで?どうなってるの?えーーーなんだか、すごく怖い。「あーこれグリーンラインだ」と連れが教えてくれた。なんでも、ニコシアは町のど真ん中に国境があるらしい。連れも詳しくは知らないということ。

 そんな…。なんで真っ二つなの?わたしは全然知らなかったから、衝撃を受けた。ベルリンの壁や38度線もこんなのかなと、町が、国が、ブッちぎられるということがどんなに悲しいことなのか、ほんの少しわかるような気がした。

 1時ホテルに戻る。外があまりにも暑くて、またもやぐったり。二人ともまたお昼モードに突入した。4時頃またまた飢えて目が覚める。だけど、飢えだけじゃない。この暑さ!なんとかならんかぁ!暑くて寝てられない。扇風機じゃやっぱりだめだということがよくわかったので、クーラーをつけてもらう。おかげで大分楽になった。人心地ついたら、ほんとにおなかがすいてきた。まだディナーには早いけど、出かけよう。5時頃出る。


暑い暑い暑すぎる!!

 しかし、さすがにこの時間では、どこのタベルナにも誰も入っていない。すっかり気後れしてしまい入れなかった。でもやっぱりおなかはすいているので、とりあえずサンドイッチを食べておなかを膨らせることにした。

 むしゃむしゃ食べたら、ちょっとは元気が出てきた。ディナーの時間までまだあるし、ちょっと食後のお散歩にいこっか。ファマグスタゲートで展覧会みたいなものがやっているようなので、見に行くことにする。てろてろ歩いてきたが、ゲートはしまっていて、何かがやっている様子もない。がっくり。

 ゲートから旧市街を出る。水の入ってない空のお堀にかかっている橋を渡って、旧市街の外周を歩いていく。が、もう6時過ぎてるのにこの暑さ。のどが渇いて渇いて今にも行き倒れになりそうになった。いそいでキオスクを見つけて、水を買い、ぐったりベンチにへたり込む。なんでこんなに暑いの…。

 プラットレスが涼しかったせいもあって、完全な夏ばて状態だ。もう7時。そろそろディナーにはいい時間だが、さっきのサンドイッチでまだおなかがいっぱいだ。もう無理してタベルナに行かずに、またサンドイッチで済ましちゃおっか。

 7時半、スクエアまで戻ってきた。でもまたベンチにへたり込む。あんまりにも暑いし、疲れたし、ホテルは最低だし、タベルナには入り損なうし、悪いこと続きで、もう最悪だ。すっかり落ち込んでしまって、ぼんやり道行く人を見ていたら、私たちの向かいに一生懸命何かを覚えている白人の男の人がいた。

 何をあんなに必死で覚えているのか、ここからではよくわからないのだが、なんかものすごく真剣に必死で何かを暗記しているのだ。観光客であふれているこの場所で、明日単語テストの勉強してるみたいに必死になっているので、そのギャップがとっても面白かった。さらに彼のことをよく見ていると、彼はロビンウイリアムスに似ている。そのことを連れに言ったら、連れはロビンより彼の方がハンサムだといった。どっちに対して失礼?


今日の感想

 8時。わたしの調子もいくらか戻ってきたので、適当な店でサンドイッチを調達することにした。連れポークサンド、わたしミックスサンド、ジュースを買って帰る。おなかがすいたとか、すかないとか言ってたけど、二人ともぺろりとサンドイッチを平らげた。やっぱりおなかすいてたのね。

 あ〜おなかもやっといっぱいになって、落ち着いたとおもったら9時。二人で交代で、むき出しシャワーコーナーでシャワーを浴びる。シャワー浴びながら、会話ができるって、ものすごく違和感があるぞ。おもろいけど。すごく気をつけてシャワーを浴びたけど、やっぱ床は濡れる。まぁこんな剥き出しなんだからしょうがないよね。

 さて、今日一日いろいろ旧市街を歩いた感想としましては、ここにはスーパーがない。新市街に行ったらあるのかなぁ。リマソールやプラットレスみたいなそこそこのところが見つけられないので、食料を簡単にかつリーズナブルに調達できないのがちょっと不便。でも、とりあえず水だけは、キオスクかどっかで売っているので、行き倒れにはならずにすみそうだ。

 あと気になったのが、地元の人に結構じろじろ見られること。なんだか、神経が疲れた。東洋人がそんなに珍しいんか?明日はキプロス博物館に行くことにする。ほんと今日はバタバタの一日でした。




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